保育士の仕事

本当は大変な保育士の仕事の手引き

本当は大変な保育士の仕事

私は保育士になって3年になる男性保育士です。
保育士の仕事は一般的に見れば「毎日子どもと遊んでいるだけ」の仕事だと思われがちですが、実際には大変な仕事です。
子どもを“ただ遊ばせている”保育士は殆どいません。
何においても“子どもの育ち”を考えています。
「子どもを遊ばせる」ということ一つとっても、ただ、園庭に子どもたちを出していればよいということにはならないのです。
自由に遊ばせているようで、その中には動植物の観察・天候の観察・自然への興味の広がり等を意識させるための仕掛け(理科)をしたり、四肢の成長を促し、就学を意識した体育技術の習得、その他数を認知しひらがなへの興味を持てるような促しをしていかなければなりません。
以上のように、子どもの遊びの全ては就学以降子どもたちが幸せに暮らしていけるように“育ち”を考えた関わりを意識して取り組んでいきます。
それらの取り組みもその日暮らしに計画していては子どもの育ちに繋がりません。
一年間の教育計画を立て、それを基に毎月の計画を立てる。
それを基に毎週の計画を立て、それを基に毎日の計画を立てる。
こうした緻密な計画が子どもの育ちに繋がっていくのです。
「保育士は子どもと一日遊んでいるだけの仕事」と思っている業界知らずの大人へ、現役保育士からのお仕事紹介でした。

幼稚園の行事で先生のがんばり

幼稚園には、色々な行事が有ります。
三年保育、3歳からの園児。
先生方は、よく子供達をまとめていくな~と、いつも感心させられます。
年少児を持つ先生方は、やはり、優しく「は~い、は~い」状態。
年中児になると、先生の言ってる事も割と理解してきて、動きもきびきびしてきます。
年長児になると、急に先生も恐くなったり。
「叱る」と、言う事もしっかりしてくれています。
時には、時間を掛けて、その問題を解決させるために園児同士で話合わせたり。
ちょっと、親がしないな~と、思う事でも時には厳しくしてくれています。
それが、行事となると、もう年長児は、かなりしごかれています。
運動会、組体操。
5歳児には、難しいと思うようなことでも、させてみて、自分たちがやりたい。と、思ったなら必ずできるように練習していってくれる。
まだまだ、成長の差も有る年代。
でも、それぞれの良いところを、先生方はしっかり引きだしていって下さっています。
それとなくリーダーになる子を選んで、それとなくその子を動かし先導させたり。
それは、もちろんあからさまではなく、本当にそれとなく。
その子が休んだりすると、一気にみんなができなくなってしまう事もあるとか。
音楽会も同じくそれぞれの希望の楽器を聞きながらも、それとなくリーダーさんを決めている。
そのリーダーさんには、先生が「この楽器やってみたら~」と、その楽器に上手く導く。
その時に「それイヤ」と、思わせないようにして、音楽会のまとめ役にさせている。
そんな、細かい裏工作(?)もしながら、音楽会も成功させる。
やはり、子供達は成功した時の満足感は最高の物。
先生と、涙を出しながら、抱き合っている姿は、親としても、満足感でいっぱいです。

保育園のイメージが変わるとき

私が幼い頃、保育園に対してはかなりマイナスのイメージを持っていました。
というのも、家の裏が保育園で、日中その様子を見ていた祖母があまりにひどいと言っていたからです。
もう30年以上前のことなので、保母さんの時代ですし、確かに今とは違う環境だったかもしれません。
それで我が家では親戚中含めて『保育園には入れるな』という教えがありました。
そんな私が3年前に、恐る恐る保育園で補助の仕事を始めてから、印象が変わりました。
当時と違って、今は保育士も家庭も【虐待】については敏感ですし、そうそうひどいことはできません。
確かに親と一緒に過ごしたいという欲求は強く感じるものの、集団ならではの楽しみもたくさんあるように感じます。
3才ぐらいまで家庭でママと二人っきりで過ごしたお子さんも何人か見ましたが、必ずしもそちらがいいとも言い切れません。
ママがかまい過ぎて、子どもの可能性を奪っている場合もあるように思いました。
同じ年齢の子が隣にいることで、子どもは子どもなりに見よう見まねで覚えたり、できるようになることもたくさんあります。
保育園に通うと確かに親子の時間は減りますが、限られた時間を濃密に過ごすことで、離れている時間の空白は埋められます。
保育園によって、また保育士によって保育の質というのは大きく変わるとは思いますが、『保育園は楽しい』と実感できます。
あの子ども時代に感じた保育園のイメージは、実際に自分が中に入ることで大きく変わりました。